血
- jinenya
- 2022年4月25日
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潤し養う作用
血の作用は、全身を栄養し潤す作用です。 血によって「栄気」という気を諸臓器に供給し、機能させます。 例えば、皮膚が血色よく艶があり、毛髪に潤いや光沢があるのも、 また目などの感覚器や筋肉が円滑に働くのも血の栄養作用のおかげです。 したがってこの作用が不足すると、目が乾燥し、視力も衰え、手足の動きが鈍くなり、 シビレを感ずるようになります。この作用は、比較的血液に近い作用です。
精神への作用
もう一つの作用には、精神安定化作用があります。 血は、精神活動の基礎物質と考えられており、盛んな状態に対する鎮静作用が機能の主体をなし、 興奮を静めたり、冷静な判断をしたり、機能面では、ゆったりとした状態を提供します。 血が不足すると、多夢、健忘、驚きやすいなどの精神不安症状が現れます。
血の生成
血は「脾」で生成し、「心」の力で「血脈」と「経絡」を循環して「肝」に貯えられます。 血は「水穀の精微(飲食物の栄養)」から作られるだけでなく、「営気」と「津液」の合成や「精」からも生成します。

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