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望診・神(精神活動)

  • 執筆者の写真: jinenya
    jinenya
  • 2022年6月6日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年6月9日

望診は視覚による患者さんからの情報収集のことをいいます。 例えば、精神状態、動作や歩き方、顔色や表情、皮膚や爪、頭髪、唇などを観察します。 中でも舌を診る舌診が重要で、舌の色調や形、舌の表面につく苔を観察します。


中医学には神(しん)という概念があり、神は人体における生命活動の主宰者であり、生理活動や感情や思考、想像といった精神活動を統括するとされています。

望診で、望神は名前のとおり、神(神気)を見る診断法です。

神気とは分かりやすくいうと「元気」のことで、生活に必要なエネルギーが十分あるかどうかを診るのが望神です。

神は生命活動の外部表現とされ、患者さんの精神状態や顔色、姿勢や俊敏さなどで神気の状態を見ることができます。

得神

神気があることです。眼光に精彩があり精神状態に乱れがなく、言葉が明瞭・顔色が潤沢・呼吸が平静・大小便が順調であることで、五臓の機能が良好です。疾病時にも、得神であれば治癒しやすく予後も良好です。

失神

生命エネルギーが衰えて心身に精彩を欠く様をいいます。

仮神

仮神とは、危篤の患者さんに出現するもので、精神が一時的に好転したものをいいます。

しかし、これは生命が終わる前兆です。


神の異常

胸部のうち特に心臓部に熱感を覚え苦しむことです。

騒ぐという意味から、ヒステリーなど泣いたり悲しんだりする症状のことです。

うつ・無感情・言語錯乱・わけもなくよく笑う・甚だしければ目が据りじっとしたままなどの症候をいいます。

落ち着きがなく、狂ったように騒ぐ状態です。









 
 
 

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