五色診
- jinenya
- 2022年6月16日
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顔色の色沢が病状の診断に重要であり、色調の観察は「五色診」ともよばれ
顔面にあらわれる青・赤・黄・白・黒の色調の変化を診ます。
青色
寒証、痛証、瘀血、驚風に現れ易く、寒証により気滞血瘀となり、経脈が拘急・収引すると
顔色が青くなり、悪化すると青紫になります。経脈が血瘀により通じなくなると痛みが起き、血が筋を栄養できなくなると、肝風内動になり驚風(ひきつけ)がおこります。
赤色
熱証に現れ易く、赤色の強いものは実熱によく診られ、微かに赤いものは虚熱によく診られます。気血は熱によりめぐりがよくなりますが熱が盛んになり血脈が充満して血が上昇すると顔色は赤色になります。
黄色
虚証、湿証に現れ易く、黄色は脾虚湿蘊(蘊は、こもること)の徴候であり脾の運化作用が失調して水湿が内に停滞し気血が満たすことができなくなると、顔色は黄色になります。
白色
虚証、寒証、脱血、奪気に現れ易く白は気血不栄の徴候であり、陽気が虚すと気血の運行が悪くなります。気血の不足や、寒邪により血が凝滞して経脈が吸引すると白色の顔面になります。
黒色
腎虚、寒証、痛証、水飲、瘀血に現れ易く、黒は陰寒水盛の色です。腎陽が虚したために水飲不化、陰寒内盛になると血は温養されず、経脈が拘急して気血が滞り顔色は黒くなります。

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