肺の働き
- jinenya
- 2022年4月8日
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肺 は呼吸を通して「清気」を体に補充し、「濁気」を排出する働きがあり、西洋医学でいう肺の呼吸の機能に共通しています。中医学では、さらに広い意味を持ち、津液を体に散布する役割(宣発と粛降)や水分代謝、皮膚の調節、外邪からの防御作用なども担っています。
呼吸と全身の気の管理
きれいな気を吸い込み、よごれた気を排出します。きれいな気は栄養物質と結合して胸にたまります。呼吸によって全身の気を管理します。
働きが低下すると、息切れ、動悸、姿勢を保てなくなる、声が小さくなるなどの症状が現れます。
栄養物質と津液を全身に行き渡らせる(宣発と粛降)
宣発と粛降作用が正常であれば体表まで栄養物質と津液が届き、肌が潤います。
衛気を体表に届け、汗の調節を行い、風邪などから身を守ります。
働きが低下すると、汗が出にくい、汗が出すぎる、風邪をひきやすい、元気が出ない、肌が乾燥する、抵抗力が低下する、疲れやすくなる、臓腑の働きが低下するなどの症状が現れます。
水分代謝の調節
身体に不要な水分を膀胱に運びます。膀胱は尿として排出します。
働きが低下すると、むくみ、汗が出ないなどの症状が出ます。
大腸との関係
肺が気を降ろす作用が便を下に下げ、排便をスムーズにします。
鼻との関係
肺の働きが低下すると、鼻づまり、鼻水、においがしないなどの症状が出ます。
皮・毛との関係
肺の機能が正常ならば、皮膚や汗腺、うぶ毛などが潤い風邪などの外からの邪気による病気にかかりにくくなります。
憂・悲との関係
肺と関係します。

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