薬膳の歴史
- jinenya
- 2022年3月10日
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更新日:2022年7月8日
食養・食療
中国の古代時代には食養・食療といって、経験から得た食の知識を後世に伝え、3000年以上の歴史があるといわれています。
食医
周の時代の医師は食医・疾医(内科医)・よう医(外科医)・獣医の4つがあり、毎日の食事で治療や予防を行う食医が最高位にありました。
薬膳の理論ができた漢時代
中医学の聖典「黄帝内経」で食養・食療が整理されました。
身体の生理と病理を理論的に書いた素問には
五味(辛・甘・酸・苦・かん)と五臓(肝・心・脾・肺・腎)の相互関係
薬や食材の組み合わせの原則である配伍
不適切な配合や使い方である禁忌
について書かれています。
霊枢には経絡や鍼久について書かれています。
後漢時代に書かれた薬学専門書「神農本草経」には365種類生薬と食材が上品・中品・下品の3種類に分類されています。名医張仲景の医書「傷寒論」には生薬と食材を組み合わせた薬が登場します。
薬膳の発展
唐の時代の「千金要方」は病気治療には食事による治療を薬による治療に優先すると提唱しています。
元の時代の飲膳医が書いた栄養学の専門書「飲膳正要」には薬膳のレシピ、飲食の衛生、食材、禁忌、中毒の解毒、食べすぎの害などが書かれています。
薬膳の民間普及
明の時代の「本草綱目」には1892種類の薬草の分類と解説が書かれています。
清の時代には一般の医師の間でも食養が重視されるようになり、民間に広まりました。中国各地の料理を紹介した「隋園食単」、薬膳レシピを紹介した「隋息居飲食譜」などが書かれました。

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