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栄養料理

 食事とは、基本的には栄養人間が生命を維持し活動し成長をするために必要な栄養素を摂る行為である。通常は何らかの食材調理してできた料理、あるいは食品を食べる形が一般的である。ただし、栄養をとるためとは言うものの実際には人間は、栄養素の摂取のためだけでなく、家族や仲間と一緒に満たされた時間を和やかにすごすため、分かち合いを実感するため、を楽しむため、料理を作ってくれた人の愛を実感するため、等、様々な目的や意味を込めつつ食事をしている。

 食事の時刻、回数、食事の種類、調理法、食べ方には、食事をする人の文化宗教が反映される。また個人的な好みや栄養学的な知識等も反映される。例えば日本での食事には、日本の文化、世界観、家族観といったものが反映されている。中近東などでは、一族が部屋の床に円を描くように座し、彼らの文化に基づいた作法で食事をしているが、食事にはしばしば宗教的な意味が込められている。

 生活の中では食事に関することがら全般を指して食生活と呼ばれる。

 多くの文化圏で家族や一族が一緒に食事を摂っている。 たとえばフランスではも7割ほどの家庭で、夕食は家族一緒にとっている。夕食を一緒に食べることは大切なことであると考えられており、夕食時には家庭に戻るようにしているのである。一緒に食事をとることには家族を繋ぐ力がある。

 日本の家庭でも、居間の食卓で家族揃って一緒にとるという形態が、ひとつの典型的な像としてあった。それが昭和期には洋風のリビングルームやリビング・ダイニングなどにある食卓で椅子にすわって家族一緒にとるという形態に変化したが、最近では食卓はあるものの、朝食であれ昼であれ夕食であれ、家族が揃ってとることはむしろ稀になってきているというデータもある。家族がバラバラになってきてしまっているのである。近年の日本では一般論として言えば孤食化が進んでいるとされている。

栄養素としての食事

生物が外界から食物を得て、生長し、活力を保ち続ける身体の営みを栄養といい、栄養の源になる物質を栄養素という。さまざまな研究から、栄養素の働きと身体の機能や健康との関係が明らかになってきている。その結果、食事で大切なのは、すべての栄養素をバランスよく摂取することだといえる。また、病気などで身体の機能が低下したときには、さらに食事が大切になってくる。栄養素について知ることは、日々の献立を考える助けとなり、健康を保つことや、あるいは病気の治療、回復のために役立つ。

​~三つの栄養素~

 栄養素はその働きによって、エネルギーになるもの、身体をつくるもの、身体の調子を整えるものの大きく3つに分けられる。

 エネルギーになるものは主に糖質(炭水化物)と脂質だが、糖質の摂取量が足りないと、たんぱく質が分解されてエネルギー源となる。安静にしていても、臓器を動かすなど、生命を維持するためにはエネルギーが必要である。また活動量が多いほど、たくさんのエネルギーが使われる。逆に、使う分より多くの糖質や脂質をとると、その分は身体に蓄積される。

 身体をつくるものは、筋肉や髪や爪などをつくるたんぱく質、骨や歯をつくるミネラル、細胞膜などをつくる脂質の3つである。中でもたんぱく質は身体のすべての部分をつくることに関係している。

 身体の調子を整えるものビタミンとミネラルで、体温を調節したり、体内で必要な物質をつくったり、神経の働きに関わるなど、身体の状態を一定に保つために大事な栄養素である。ビタミンの一部を除いては体内でつくることができない物質なので、食事からとり入れなければならない。

 バランスのよい食事とは、これらの3つの要素を必要量に見合った分だけとり入れられる食事を意味している。

 

~食べ物の消化・吸収・代謝~

 摂取した食べ物は、そのままの形では身体のために働くことができない。食べ物を身体にとり入れられるように消化器官で分解することを消化といい、消化器官から体液中にとり込まれることを吸収という。各消化器官は動きながら、消化液の働きによって栄養素を吸収しやすい大きさに分解していく。消化された栄養素は主に小腸から吸収される。栄養素の多くは毛細血管から肝臓に集められ、必要に応じて静脈から心臓を通って全身へ運ばれる。一方、脂質はリンパ管から静脈を通って同様に全身へ運ばれる。吸収された栄養素をエネルギーや身体に必要な物質に生成することを代謝という。消化・吸収・代謝の後に残った物質は、便や尿として排泄される。

 ・口…食べ物をとり入れ(摂取)、かみ(咀嚼)、唾液と混ぜて飲み込む

 ・胃…摂取した食べ物をかゆ状に消化、胃液によってたんぱく質を分解

 ・十二指腸…膵液、胆汁を混ぜる

 ・小腸…大部分の栄養素を吸収

 .・腸の毛細血管→門脈→肝臓→静脈→心臓→全身へ 

     (糖質、一部の脂肪酸、たんぱく質、ミネラル、水溶性ビタミン、水)

     

     ・リンパ管→胸管→静脈→心臓→全身へ

        (脂質、脂溶性ビタミン)

 

      ・大腸…未消化物(主に食物繊維)を微生物によって分解し、排泄

  

      ・肝臓...代謝、アミノ酸の分解、体たんぱく質や免疫物質の生成、アミノ酸の分解によって生じる

      窒素化合物の大部分を無毒の尿素に変換して、尿中に排泄する役目

~バランスのよい食事とは~

 食べ物から得られる栄養素には、体を健康な状態に保つための重要な働きがあります。それぞれの栄養素の働きが複雑に関わることで体の状態が健康に保たれているので、食事の内容に偏りがあると、せっかくとり入れた栄養素が十分に働くことができなかったり、余分な栄養素が蓄積されて肥満となり、やがては生活習慣病を招くことにもなる。バランスのよい食事を、決まった時間に必要な量だけとることは、健康を維持する基本。

~献立を考えるポイント~

   下記の3つの要素を毎食とり入れること。

  1. エネルギーになるもののバランス 主食 : 糖質(炭水化物)62~68%、脂質20~25%、たんぱく質12~13%

  2. からだをつくるもの  主菜 : たんぱく質・脂質 

  3. からだの調子を整えるもの   副菜 : ビタミン・ミネラル

長野県軽井沢町は花と緑に囲まれる季節には五感で自然と食が楽しめます。オーガニックと軽井沢野菜・信州野菜にこだわった心と身体と自然にやさしいヴィーガンカフ&ェレストランじねんやは食べて美しくなる軽井沢町のレストランです。

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